2024年の最後の日を迎えました。
本年も多くの方々にお世話になりまして本当にありがとうございました。
今日はサンボマスターをBGMに聞きながら毎年のことですが簡単に一年を振り返り書き連ねてみたいと思います。
■『勝利の女神:NIKKE』
当社は2023年からスマホゲームの「勝利の女神:NIKKE」の商品化に深く参加をさせていただいていて今年は2年目の展開を迎えました。
1月20日から6都市POPUPサーキットの最後となるイベントを仙台PARCOでの開催しました。
京都・札幌・福岡・秋葉原・名古屋から年を超えたイベントでしたがすべて盛況な形で展開することができて当社にとっても新しいノウハウを得る大きな機会となりました。
同時展開に近い形で1月25日から台湾ゲームショーの商品販売を行いました。
コロナ明けの海外のイベントに足を運んだ台湾ゲームショーでしたが、とにかく人の多さと熱気に圧倒されました。日本とは文化の違いこそありながら、情報の速度はほぼ一緒で我々にとってひとつのエリアの距離感として動くべき地域です。
日本とは若干規模感は小さいですが大変好調で今後も展開を予定しています。
この時点では一旦「勝利の女神:NIKKE」のイベント展開は落ち着いたのですが、2024年の展開として「アンテナショップ(メガニケストア)」「東京ゲームショー」の展開を明確に視野に入れて準備を始めました。
まず6月22日に秋葉原に「MEGA NIKKE STORE」をオープンしました。
多くの関係者の方の協力と尽力があっての展開となりました。
あらためてこの場を借りてお礼を申し上げます。
開店にあたって大きく3つのコンセプトを立てました。
・コアユーザーとライトユーザーの相互が来店していただけるために
できるだけすべての商品をそろえて欠品を起こさない。
・再度来店をいただくために小さな変化を継続的に起こす。
・テスト的な商品開発を行いユーザーの方の反応を見る
僕たちキャラクターグッズのビジネスを長年続けているとトレンドの変化に向かい合うことが身に沁みついてしまい、じっくり腰を据える展開が難しくなってきます。
今回の「メガニケストア」はとにかくユーザーのみなさまの目線で「実験的」な空間に「継続的」な世界観を作るという逆行するテーマを掲げて取り組んでみました。
おかげさまでファンの皆様には口コミで店舗のことが伝わり2周年となる11月には昨年の催事の3倍近い来店をいただき「聖地」としてのポジションを得ることもできました。
当社は一般流通をおこなっている会社ですので基本的には全国展開を視野に入れた商品開発を行っています。店舗限定のスケール感で企画すると商品ロットなどの制約もでてくるのですが、社内の担当者内ではむしろ一般商品にしにくい商品を積極的に具現化しようということでいくつか取り組んでみましたが、おかげさまで店舗内でも大ヒットといえるような商品も生まれて企画や素材の幅も広がってきました。
8月からはオンラインストアも稼働してさらに供給の幅も増えました。
ちなみにメガニケストアでの人気商品ランキングベスト3はこちら
1位 会員証風VIPカード
2位 FUNNY FACE缶バッジ (カプセル)
3位 カジノチップ風キーホルダー(カプセル)
来年もささやかな「サプライズ」を取り入れながらファンのみなさまに足を運んでいただける場所にしていきたいと思っています。
9月には「TOKYO GAME SHOW2024」に出展しました。
アルジャーノンプロダクトとしては過去にも出展していましたが、今回は「勝利の女神:NIKKE」にフォーカスして「MEGA NIKKE STORE @ TOKYOGAMESHOW」として展開しました。
昨年から海外のイベントに足を運んで様々なブースを見てきましたが、少しでもインパクトを残すブースを作ろうということで、ゲームの世界観を重視した造作を行いました。
金網をベースにストリート感のある外観にサイネージなどを多用したサイバーパンクな雰囲気を意識したブースにしました。
ゲームショー自体が過去最高の集客となったみたいですが、当社ブースにも多くのご来場をいただきました。来年はもう少しテーマに選択を加えた展開を行おうと現在もアイデアを集めています。
そして10月からは2回目となる6都市のエリアイベントがスタートしました。
札幌・秋葉原・広島・熊本・静岡・京都の各地で来年の3月まで展開します。
上記のとおり秋葉原のイベントは過去最高の実績となり、現在は広島の催事を実施しています。
1月11日からは熊本会場がスタートします。
まだ告知前ですが静岡と京都、さらに未発表のイベントも控えています。
どうぞ楽しみにしてください!
来年は3年目を迎える展開となりますがあらたなチャレンジも含めた展開ができればと思っていますのでどうぞ楽しみにしてください!
■『合併とDX』
既に何度か書いていますがカフェレオ・アルジャーノンプロダクト・カフェレオエンターテインメントの3社合併は本当に大きな出来事となりました。
もともとはキャラクターグッズの営業代行からスタートした会社ですが、取り扱う商品が増えて販売先が増える過程で「卸売業」という業種に身を置く過程となった当社ですが、年が経つごとに「付加価値の追求」「既成概念の打破」という創業からのイズムやポリシーからかけ離れている状況に頭を痛めていました。
商品点数が増えて販売先が増加するごとに売上自体も高まっていくのですが、関わる方々からの要求やスピードに対して人的体力もコストも追い付かない状況となっていました。
商品の作り手であるメーカーは自身で直販やイベントを行い、小売店もオリジナル商品やイベントを行う中で「中間流通」である役割と存在自体が薄れていく中で惰性で商品点数と業務自体は増えていく非効率な状況を早急に打破しなければならない中で、当社における最大の取引先との取引が大幅に縮小されたり、海外への輸出の比率が高まったり、そういう中で社員の流動が頻繁に起きたりと既存の体制の限界を突き付けられた状況となりました。
たまたまグループ会社にオリジナル商品のメーカー業がありクオリティに関しては業界内で高いポジションを確立していたため、とにかく自社商品の比率を高めることにフォーカスして今年の7月に3社合併を行い「新生・アルジャーノンプロダウト」としてあらたな道を歩むことを選択しました。
合併前より当社が取り扱う膨大な商品データの活用化に取り組んでいましたが、当社の社内データベースをオンライン化して、そのまま取引先の方々にもアクセスしていただき、商品情報の活用とオンライン発注及び入荷情報の共有を行うべく「Delphoi(デルフォイ)受発注システム」というクラウドベースの新基幹システムをリリースしました。
社内の環境はほぼ100%当システムに移管終了しました。
当社取引先のみなさまにもアカウントを提供して使用していただいています。
例えば漁業の方でいえば釣れた魚を1分でも早く提供できるような魚市場のように「キャラクターグッズ」の情報があつまる市場のようなシステムです。
当社では「Delphoi(デルフォイ)」というコードネームを社内外に関わるシステムツールとしてさまざまな便利なツールを作っていきたいと思っています。新しいビジネスとしても提供していきたいと考えています。
※Delphoiは当社の登録商標です。
またECサイトも大幅なリニューアルを行いました。
今までは事業の延長ぐらいの位置づけでのオンラインショップの運営を行っていましたが事業改革に伴いECサイトも新規事業として組織と予算を明確にして当社の新たな柱としての取り組みをスタートしました。
当社の事業の歴史の中でECサイトとは切れない関係値です。
現在では大手と呼ばれるECサイトの取引先も多数ありますが、振り返れば各社のローンチから関わっており「オンラインショップ」という事業に関わる運用の様々な部分を見てきました。
僕たちは基本的に「カテゴリーキラー」というポジションのプロフェッショナルになることが望ましいと思っています。サービスは重要ですがやはりユーザーが「欲しい」と思う商品を的確に届けることが一番大切だと思っていて、そのユーザーとの関係値が「信頼」「信用」「サービス」の部分が担保されていることが必要だと思っています。
あらためて「あるじゃんマーケット」というオンラインショップをリニューアルオープンしましたがいずれは「キャラクターグッズのオンラインモール」的なサイトに育てていきたいと考えています。当社だけではなくパートナー企業とも連携したサービスを構築できればと思っていますのでぜひ今後も楽しみにしていただきたいと思っています。
■2025年のこと
大きな変革を迎えた一年となりましたがまだスタートしたにすぎません。
会社のスローガンとしては「エンターテインメントの前例をつくる」という大層なテーマを掲げていますが、そもそも僕たちの業界は「ニーズの具現化」と「サプライズの提供」があってなりたつ業界だと思っています。そこに社会的義務と会社のルールが伴って成立しているわけですが、長年の時間の積み重ねの中で大切なものが埋没してきた感もあります。
そういう意味では「新しい土台をつくる」という中期的な視点からじっくり構えて取り組む時期とも捉えています。
当社も20人近の『マネージャーやリーダー層』と『中途で入社したキャリア採用のメンバー』と『新卒入社のメンバー』達大きく3つのカテゴリーが比率的にもきれいなバランスで分かれてきました。
新卒採用は定期的に行っていますが、現在は「即戦力+アルファ」としての事業を牽引するキャリアポジションの採用も積極的に進めています。
ぜひ当記事を読んでいただいて興味がある方は応募してみてください。
来期からは25周年を迎えるメモリアルイヤーとなりますので全社的なプロジェクトを掲げてスタートもしました。
来年はあらためて「当社らしさ」を発揮できる一年にしていきたいと思います。
今年一年本当にありがとうございました。
みなさまも幸多き一年を願っております。
来年もどうぞよろしくお願いします!