自宅に能舞台が無い皆さんこんにちは、ムーン社員です。
前回能楽の予習を終えて最強になりましたが、今回は実際に能を鑑賞したレポです。
会場はなんと銀座で、GINZA SIXという商業施設の地下3階にある能楽堂でやるそうです。
作るかね、地下に。能楽堂を。
公式サイトの施設案内が屋上庭園!サービスセンター!バス乗降所!能楽堂!オフィス!と並んでるのが、
「おい今何かいなかったか?」という感じでだいぶおもしろいです。
当日銀座に向かうわけですが、普段絶対行かない場所なので
「銀座とかよく知らないけど、グッチとかバレンシアガ身に着けてないと改札で弾かれそう」
と思っていましたが、iPhoneを持っていたのでギリギリ通してもらえました。
今回の演目は前回予習した『山姥』と、まったく未履修の『花筐』の豪華二本立てでした。
会場に入ると各演目のあらすじを書いた紙を渡されたのですが、
「敢えて前知識無しで『花筐』を見て、初見で内容理解できるか試したろ」
と思い立ち、あらすじには目を通しませんでした。敢えてね。
そして始まる『花筐』、静かな会場に囃子の「イヨーーーーッ!!ポンッ!!」「オ”ォ”—-ッ!!ポンッ!!」が響き、
シテ(主役)やワキ(相手役)が能舞台の橋掛かりからゆっくりと舞台に進み、
ゆるやかに優雅に動くさまに「わぁ~~~”能”っぽい~~」っとはしゃぎました。
が…
何言ってるかぜーんぜんわかりません。
あと囃子がでけぇ、「イヨーーーーッ!!ポンッ!!」「オ”ォ”—-ッ!!ポンッ!!」でシテやワキのセリフが聞き取りにくいです。
かろうじて聞こえても和文体(?)のため、意味が全然わかりません。
というか周りの人めっちゃ寝てる~~~~~
そんな感じで、何も理解できないまま『花筐』は終わりました。
終わってからあらすじを読みましたが、深ぇ愛の物語だったようです。
やはり前知識ゼロでの能鑑賞は無謀だったようです。
でも次の『山姥』は予習済み、バッチリです!
ちなみに『花筐』と『山姥』の間に狂言があったのですが、これはわかりやすく面白い内容でした。
狂言ってつまり700年前の吉本新喜劇ですね。
そしていよいよ『山姥』、ワークショップで学んだ知識が活きる瞬間です!
…ん?
…あれ?
何言ってるかぜーんぜんわかりません。
あとやっぱり囃子がでけぇ、「イヨーーーーッ!!ポンッ!!」「オ”ォ”—-ッ!!ポンッ!!」でシテやワキのセリフが聞き取りにくいです。
あらすじ頭に入ってるはずなのに、今がどの場面かが全くわかりません。
というかまた皆寝てんな~~~~~?
そんな状態で『山姥』が終わりました。
『花筐』よりは部分的に理解できましたが、それでも前知識ありでこの程度しかわからないのかと衝撃でした。
世阿弥ごめんな、俺能向いてないかも。
ただ、もしかしたら能ってそんなに理解する必要も無いのかも知れないですね。
というのも、「能?今日で2兆回目だが?」みたいな、和服でビッとキメてるご年配の方達が
皆して首カックンカックンしながら寝ていたので。
(なんなら子方(子役)もカックンカックンしてました)
ぼんやりとまどろみの中でイヨーーーーッ!!ポンッ!!オ”ォ”—-ッ!!ポンッ!!を聞きながら
スピリチュアルな気持ちに浸るくらいがちょうどいいのかも知れないなと感じる経験でした。